数学の本を読もう! その3
こんにちは。
12月のチャレンジ課題「数学の本を読もう!」3冊目です。
タイトル:博士の愛した数式
著者:小川洋子
出版:新潮社
・あらすじ
記憶が80分しかもたない博士。
博士のお世話をするために派遣された家政婦の語り手。
語り手の息子の√。
3人のいくつかの日。
2人の頭の中には残り1人には残らない。
それでも存在したいくつかの日。
・感想
タイトルを知っている方は多いのではないでしょうか。
もしかしたら映画を観た方も。
記憶が残らないということ。
それについて悩んだ記憶も残らないということ。
切ないという言葉では割り切れないですね。。
・思ったこと
忘れるということ。
ひとりでに思い出すまでは忘れていたことに気づけない。
誰かに教えてもらうまでは忘れていたことに気づけない。
自分も他の人も忘れてしまったとき。
それは二度と戻らない。
消えてしまうのだ。
いくつも消えてしまったものはある。
自分のものでも。
君のものでも。
世界のものでも。
自分の思ったことがいつか消えてしまう。
存在しなくなってしまう。
誰かに覚えていてほしい。
誰かのおかげで消えないもの。